地域の人の温もりと 自然に包まれて子育て中【廣木拓哉さん(TAKIBI GARDEN)・理代子さん(ベリーダンサー)】
東京か三田かで悩んだ末に
理代子さん 私はもともと三田なので、Uターンになります。
拓哉さん 僕は東京出身です。以前から自然のある場所で暮らしたいなと日本全国いろいろ考えていたんですけれど、関西はないなと思っていたんですよ。でも、妻の魅力に負けて(笑)。最初に三田に来たときの印象がよかったですしね。
理代子さん 夫が初めて三田に来た時に連れて行ったのが、母子(もうし)の手前のわらび餅屋さんと、有馬富士共生センターなんですよ。
拓哉さん 出会った頃は東京と三田の遠距離だったのですが、いざ結婚しようとなった時、東京か、三田か、中間地点か、どこに暮らすのが一番うまくいくのだろうとものすごく考えました。それで、一度三田に来てみたら気に入り、僕が三田に来ればうまくいくのではと。
理代子さん 両親が近くにいるのは安心です。
拓哉さん 三田に来て最初の2年はニュータウンに住んでいたのですけれど、せっかくならもっと自然があるところがいいなと。それでいろいろ探して、7年前にここ下槻瀬へ。
理代子さん 緑が豊かなところなので、ニュータウンに住む姉がよく子どもを連れて遊びに来てくれるんですよ。
仕事は夫婦ともに充実
拓哉さん 仕事は東京にいる頃から植木職人として働いていて、いまは三田だけでなく大阪、神戸、京都などいろいろな現場へ飛びまわっています。三田に来てゼロから仕事の知り合いが増えて今に至っていて、もちろん三田の植木屋さんのお世話にもなっているんですけれど、もう少し三田に密着して仕事したいなと思いますね。あと、味わいのある木や観葉植物でアート作品を作ったり、Tシャツに絵を描いたりなどの創作活動もしていて、気に入っていただいた方には販売もしています。
理代子さん 私はベリーダンサーで、いろいろなところに出向いてダンスを披露しています。昨日も稲刈りのイベントで感謝の舞を踊りました。主に三田市内で活動し、教室もおこなっています。ベリーダンスは女性である喜び、命を生み出す女性の素晴らしさを表現しているので、みなさんにもっとベリーダンスを知ってほしいなと思って活動しています。また、インドのアーユルヴェーダレシピのトリートメントの施術もおこなっています。リビングが広いので、自宅で教室も施術もできるんです。
子どもは自然から自ずと学ぶ
理代子さん ご近所の人たちが親切で、庭のプールも不要になったからといっていただきました。地域のみなさんが一緒になって子どもを育ててくれているという実感がありますね。
拓哉さん 移住のポイントは「郷に入りては郷に従え」ですね。ご近所は子育てが終わった方ばかりなので、僕らがここへ越してきたとき「変なのが入ってきた」と思われたかもしれませんが、歓迎してくれる人もいてありがたかったです。どこの地域でも、ルールを守りながらご近所の人たちと仲良くすれば、地元に馴染むことができるんじゃなかと思います。
理代子さん 豊かな自然も子育てにはプラスです。子どもたちは自然からさまざまなことを学んでいるなと感じます。
拓哉さん 都会と違って何でもある訳じゃないですけれど、わざわざ遠くへ出かけなくても子どもたちとこのあたりを散歩するだけで十分楽しいんですよ。いまの季節は柿を採ってきて食べて、コスモスを見て。近くの池で釣りをしたり、庭でたき火をしたり、子どもたちと一緒に楽しんでいます。これからもこの地に根を張って子育てしたいなと思っています。
理代子さん そのためにも、もう少しこの家や庭を整えてより暮らしやすくしたいですね。
更新日:2022年12月28日