SANDA×食「土から生まれた命と日々の食卓が繋がるおいしいまち」【飯倉敬子さん】
20代の頃から実家の家庭菜園や貸し農園で野菜づくりをしながら、いつか自然に近く農業ができる場所で暮らしたいと、思い描いていました。
会社員生活をしながら、自然農や田舎暮らしのことを勉強する中で、パーマカルチャー(持続可能のライフスタイル)に出合いました。「お金の心配より自分のこれからの可能性のほうが大事」そう考えて、夢を現実にするために会社員を辞めました。
かなり迷いがありましたし、計画らしい計画もなかったけれど、自然農の勉強をしながらいろんな人との出会いの中で縁があって、三田市の須磨田(すまだ)にある古民家の管理人として、夢の一歩を踏み出すことができました。
畑で採れた野菜を調理して毎日生活し、時には友人と、時には大勢のみんなと一緒に食べていると畑と食卓がこんなにも近いんだとあらためて感じます。それこそが農業の魅力です。そのことを一人でも多くの方と共有し、自分が食べるものにもっと関心を持ってもらいたい。そのためには、ここ三田で採れる命を余すことなく提供する古民家カフェとゲストハウスをオープンさせることが目標です。
会社員生活ではオンとオフの切り替えがあったけれど、ここでの生活は、自分が考えて自分が動かないといけません。
したいことがいっぱいありすぎて空回りしているところもあるけれど、自然を愛する多くの人に支えられながら、生かされていることを日々感じています。
自然農で収穫した野菜や地元の食材を使った料理で日々の食卓を楽しんでいます。
講師を招いて「野菜づくり教室」や「摘み菜で楽しむ夏の御膳」などワークショップを開催。大阪など各地から参加者が集います。
一見、原っぱのようだが、ジャガイモ、ズッキーニ、ピーマン、トマト、ナス、オクラ、ニンジン、トウモロコシなど少量多品種を育てています。
烏骨鶏の飼育小屋の世話も日課のひとつ。
更新日:2022年12月21日