三田の大学を卒業した後も ずっと三田で暮らし、働く【町上裕城さん(情報誌kizuq-キズク-)】
学生とまちの人の距離が近い三田
関西学院大学理工学部への進学を機に、神戸市から三田に来ました。大学ではデータの解析などに役立つ応用数理を専攻しつつ、もともと数学の先生になりたかったので、教員免許を取得するための勉強もしていました。
三田市は学生を大切にしてくれますし、さまざまな支援もあります。こんなにまちの人と学生の距離が近いまちもそうないと思います。関西学院大学神戸三田キャンパスには、グループが協働して社会の中で自分たちの掲げた目標に挑戦する「アカデミックコモンズ・プロジェクト」という取り組みがあるのですが、これにも三田のまちに関わる内容が多いと聞いています。
僕は教育に興味があったので、学業のかたわら小学生を対象に勉強のサポートをする教育支援ボランティアをはじめました。そのうちに、三田駅近くにある築100年の古民家を学生と地域のみなさんとでリノベーションし、地域プロジェクトが生まれる学生の拠点にするプロジェクトに加わり、学生と地域の人を繋ぐ活動を始めるようになりました。
学生に三田の楽しさを伝えようと「いいとこたくさんだ」というInstagramのアカウントを立ち上げたり、大学の広報活動にも参加したりして情報発信をやり始めたら、それが面白くなってきて…。
卒業後、地域情報の会社に就職
卒業したのはこの春です。大阪の出版社などに就職して三田から通うという選択肢もありましたが、やっぱり三田の情報を発信していきたいという思いと、学生時代に地元の人たちにいろいろとお手伝いいただいて、みんな良い人なので今後も関わっていきたいなという思いがあって、三田や神戸北部の地域情報を情報誌やウェブサイトで発信する会社に就職しました。
平日は会社で主に広告枠の取材と撮影、デザインのディレクションを担当しています。いまはまだまだ勉強しながらですけれど。また、昨年から本格的に地域の求人情報コンテンツをはじめているのですが、これにも関わっています。
並行して、休日はフリーのカメラマンとして出張撮影をおこなっています。また、社会人になった今でも、学生さんと共に「いいとこたくさんだ」を継続しており、約1.6万人のフォロワーがいます。
仕事で三田を駆け回っていますが、このまちは関われば関わるほど知らない情報が出てくるなと思います。また、みなさん親切で、困った時に親身になって助けてくれる方が多いように感じますね。
情報発信でこのまちに貢献したい
三田に住んで5年になりますが、住み心地はとても良いですね。バスの利便性も高いですし、飲食店も良い店がたくさんあります。また、大阪へも神戸へも電車やバスで45分ほどで行けて、アクセスがとても便利です。スーパーも多いし、アウトレットも近くて、何をするにも便利ですよね。また、駅から歩いて行ける距離に温泉やグランピングがあるのもユニークだと思います。
これからは自分が手がけている情報誌を地域の人たちにもっと知ってほしいというのもあるんですが、さらにそれを発展させて何でも情報が揃っているツール、例えば病院の情報など困っている時に活用してもらえるようなコンテンツを備えた地域ポータルの構築もめざしていきたいですね。
フリーカメラマンとしては、今は神戸や大阪のお仕事ばかりなので、三田でも地域の方に貢献できるように努力しているところです。
三田の魅力を発信する移住経験者などのグループ、「さんだ住まいるチーム」に加入したので、ここでも自分のスキルを生かして、若者らしく情報発信をしていきたいなと思います。
更新日:2022年12月26日